今週のお題「最近のマイブーム」Google日本語入力のローマ字カスタマイズが熱い!

密かに大幅に強力になったGoogle日本語入力のローマ字カスタマイズ、ここ2週間ほどいろいろといじくっています。

かなから漢字に変換する手前の、キー入力に一番近い部分を、自分好みのものに調整することが出来るローマ字カスタマイズ。どうしてこれまでメジャーな日本語入力ソフトでは軽視され続けてきたのでしょう。

ここでは、つい最近知った、変わったカスタマイズを紹介します。

カスタマイズの方法は後回しにして……

Google日本語入力のローマ字カスタマイズでは、「入力」「出力」「次の入力」の3つの欄があります。入力はキーの組み合わせ、出力はいわゆる「かな」です。面白いのは最後の「次の入力」が定義できることです。

標準のデータではたとえば「tt」「っ」「t」という行があります。tを2つ続けて打つと「っ」を表示したあと「t」が入力されたことにして次の入を待つ、という意味でしょう。

これを以下のように応用してみましょう。

ローマ字カスタマイズの例
外来語を打つときに母音を省略する定義の例


入力出力次の入力
skk
stt
brr
prr
たとえば、上記のような定義(エントリー)を追加すると、外来語を以下のように打つことができるようになります。

スケート  SKE-TO
ストライク STORAIKU
ブランド  BRANDO
プリン   PRIN

さらに、(str, すと, r)のエントリーを追加すると
ストリートがSTRI-TOで打てるようになります。

いろいろ工夫してみてはいかがでしょうか?


ローマ字カスタマイズの方法

  • Google日本語入力のタスクバーにあるスパナのアイコンをクリックし、「プロパティ」を選択します。
  • 「プロパティ」「一般」の下にある「ローマ字テーブル」の[編集..]をクリックします。
  • ローマ字テーブル設定のパネルが開きますので、下の[編集]をクリックして[新しいエントリー]を選択し、テーブルの各欄に定義を追加していきます。

 ローマ字テーブルをいじる前に、あとで戻せるように、現在の設定をファイルに「エクスポート」しておくとよいでしょう。

ぶりっこ入力を公開しました

Google日本語入力でローマ字カスタマイズが自由自在、1万件も登録できると知って、はまってしまいました。

そこで作ってみたのが、新種配列の「ぶりっこ入力
新種といっても、iPhoneフリック入力や携帯電話にそっくりのもの。見た目はなーんだ、という感じですが、実はAZIK、ACTでの省略法の経験を活かして、覚えやすく打ちやすい入力法に進化させています。

「フリック」と語感が近いのと、フリック入力風にぶりっ子しているという意味で「ぶりっこ入力」と名づけました。


その場で体験できるJaveアプレットをつけた解説ページを作りましたので、どうぞ。



((★体験アプレットは自由にご利用いただけますので、各種配列を公開されている方はどうぞ持って行ってください。(ダウンロードページへ)))

Evernoteでうまくいくかも

職場のPCと自宅のPCで、同じ文書を扱いたい時。
リコーのquanp.netを使っていました。写真を閲覧したり共有したりすることを想定していたかのような仕様ですが、普通のファイルでも便利に使えます。
しかし、文書作成し、保存し、quanp.netにログインしてアップロードする必要があります。
編集するときも、一旦quanp.netにログインしてダウンロードし、ダウンロードフォルダから作業用のフォルダにファイルを移す必要があります。
結構煩雑です。

で、使ってみたのが、iPodとPCのファイル同期に使っているEvernoteです。
専用のクライアントソフトを使う必要があります。

何がいいかというと……
同期したいファイルをEvernoteにドロップして同期ボタンを押すだけ。
ですが、ドロップしたときに作られるノートに、複数のファイルを含ませることができるのです。ちょうどWordの紙面にファイルのアイコンを並べる感じです。
つまり、当該案件(プロジェクト)で必要な複数のファイルを、ひとつのノートの中にドロップして管理することができるわけです。さらに、ノートの中に自由にコメントを書き込むことができるのでさらに管理しやすくなります。
ファイルを編集したいときはノートの中のアイコンを開けば即編集可能。どこかのフォルダに保存するという意識も不要で、編集が終わったら閉じるだけ。ノートの中のアイコンの更新日も自動的に更新されます。
最後に同期ボタンをワンクリック。これで複数のファイルも同期完了。

(ファイルの実体は、マイ・ドキュメントの中ではなく、Evernoteが管理するデータベース用フォルダの中に置かれるようです)

Google日本語入力でACT09実装

予備のノートPCを購入したので、ちょうどいい機会と思い、Google日本語入力をインストールしました。
当初はローマ字定義の個数に制限があったのですが、きょうやってみたら600を超えるACT09の定義がすっかり登録できました。

今ググッてみたら「0.10.288.0 以降のバージョンでは、ローマ字入力テーブルのカスタマイズが 10,000 件まで可能です。AZIK 方式のカスタマイズもできるはずです。」
(http://www.google.co.jp/support/forum/p/ime/thread?tid=0b1d1d8797245379&hl=ja)
だそうです。Googleさんえらい!

これで、ほぼ理想的なACT09の環境を手に入れることができました。

Google日本語入力用、ACT09のカスタマイズデータのダウンロードは

http://hp.vector.co.jp/authors/VA002116/azik/ACT09_GoogleJP.zip

できれば、ローマ字定義で大文字小文字を区別できるようになるといいですね。

電子辞書AC900はメモマシンになるか

出張時にノートパソコンではなく電子辞書を持参。事例発表会で、発表を聞きながら電子辞書のテキストエディタ機能でメモがとれるか、遊んでみた。


このSharp Brain PW-AC900には標準でテキストメモfor Brainというアプリケーションがついてくる。


とても単純なテキストエディタだが、予測変換も使える。
出張中に入力した文字数約4500文字だった。
もちろん普段のノートパソコンから比べると、打ちにくい。文字以外のキーの位置がパソコンと全然違うので、慣れるまでストレスが。

だけど、この程度なら、全く実用にならない、というわけではなさそうだ。



ところで、メモ専用と言えば、キングジムポメラが気になるところ。
スペックを拾ってみると
 キーピッチ約17mm
 本体メモリ 8,000文字入力したテキストファイルを6ファイルまで保存可能。
 LCDパネル 4インチTFTモノクロLCDVGA(640×480ドット)
 電源 単4アルカリ乾電池×2電池寿命 約20時間
 寸法(mm) 約 W145×D100×H30(折りたたみ時)
 約 W250×D100(使用時)
 質量 約370g(乾電池別)
これをみると、AC900と比べて魅力的なのは、立ち上がりの早さとキーピッチくらいか。


逆にAC900で、もうすこしキーの打鍵感触や、編集用キーの配置を工夫すると、さらに実用的になるだろう。
立った状態で、2本の親指でもなんとか入力できるというこの電子辞書の大きさは絶妙だ。上着のポケットにも入るし。

電子辞書的常識?


三昧が辞書にない!?

「○○三昧(ざんまい)」とよく使うが、もとの意味を調べたいと思って電子辞書で
引いてみた。

なんと、広辞苑に載っていない?!出てきたのは和英辞典の見出しだけ。
うーん、こんなものが収録されていないなんて。もしかするともともと単独では
なくて何かの四字熟語の一部なのかもしれない。その熟語が分からないと調べら
れない?漢字で引ける?いや、にゅうりょくできるのは読みだけ。
テキストエディタで三昧というもじを表示させて、Sジャンプ機能で検索すれば
たぶん出てくるだろう。うーーーーん。それにしても…

ところが今日になって、はっと気づいた。
ざんまいではなく「さんまい」で引けばよいのでは?
    大正解!
ちゃんと収録されてました。

こんな些細なことも、電子辞書を使うときの常識としてストックしておく必要があるのですね。